10月25日 (土) 3日 目 投稿者 みちお
実りの秋、そして収穫の時。2014年のツアーも、今大会を加えて6試合となった。大山志保がいう。「ラインが見える」。調子があまりよくない状況でも崩れることがないのは、パッティングの不安要素がないからだ。「打った後、ギャラリーの『入る』という声が聞こえてきた。もちろん、私も来たなって…。パッティングの時、ラインが見えるというよりも、描けるというのかもしれない」。ゴルフの不思議なところは日々、調子が変わること。その中で、長いシーズンを戦うことは、試行錯誤の繰り返しである。春先はパッティングに悩み続けた。何を試してもうまくいかない。思い切って、ニチレイレディスの時、千葉県内のゴルフショップでパターを購入すると、それが浮上へのターニングポイントとなった。「一生モノのパターに出会うことができた」。その感動は、言葉では言い表せないらしい。
要は苦しみが多ければ多いほど、喜びが増える。もっか取り組んでいるのは、スイングのリズムを守ることだ。ところが簡単にはいかない。この日は、「ショットが飛びすぎたりした。練習場からボールのつかまりが悪かったです」と。スタートホールからティーショットが左へ行く。そんな時でも決してあせることがなかった。「きょうはキツかったですよ。こんなにショットが悪いのは久しぶりだから…。ただ、自分で決めたことですから、スイングの調整とか、リズムを保つことをやり続けることが大事」。信念は揺らがない。だからこそ、この日もきっちりとスコアを伸ばすことができた。今大会は、過去2勝。今季の通算2勝目、そして大会最多の3勝目へ王手をかけ、最終日を迎える。「宮崎から、両親と兄が応援に来ている。その目の前で勝ちたい」と、気合が入った。優勝賞金はツアー最高金額の2,520万円。果たして、大山の『感謝祭』は、どんなドラマが待っている−。
(25日記事 です)
|